2006年12月31日日曜日

2006年ありがとう、2007年よろしく


<うつろいゆくもの>に心を寄せる日本の生活感覚と文化は、風土と日々の暮らしを
通じて育まれた智恵がつまってます。
暮らしの中にアート感覚をいもって生活するのは贅沢なことなのでしょうか!
こだわりの逸品・一品を提案する会報誌「暮らしからの通信」です。

2006年もありがとう、2007年もよろしく。 
暖冬とはいわれますが夜寒が身にしみ温泉にゆったりと使っている 初夢でもとおもいますが、私たちの多くの経済的な豊かさと引き換えに 自然を破壊し、日本特有の精神もまた何処かへ沢山置き忘れてきたよう です。世の中がめまぐるしく変化する中、日々の暮らしからうるおいが 失われていくのを感じるとき、自然にならうことで心の安らぎを得て いるのだろう。今年もよろしくお願いします。    【杉崎宗雲】

 杉崎宗雲の作品・・・<華道家>

2006年12月5日火曜日

もてなしに!


 最近は、お客様が家に来るということが少ないようです。
来ても玄関での接待で終わってしまうようですね!
本来は家に上げ、床の間にある部屋に招きいれ、床には、格花(江戸様式のいけばな)が活けてあるという厳かな演出をしながら、お正月の気分を、それも日本人としての和であり伝承の美です。
 私は、正月にあわせて「万年青」を提案の一ツにしています。玄関でも床でも、
窓辺でもスペースの許す処におけるコンパクトであり伝承の美の華です。
また、最近は、松.千両.柳.ラン・・・というような七種の花材にして、江戸様式の形を伝承することをおすすめしています。
節のあるお正月です。この日より始まります、一年をよろしく!
●右記に秋の七種飾りの作品を掲載してあります。ご覧ください

 杉崎宗雲の作品・・・<華道家>

2006年12月2日土曜日

華道家は花で表現する生き物である


「華道家は花で表現する生き物です。」木や枝花、茎と触れる楽しさを知ろう!
花と関わるその時間が一番楽しく最高の時間、花に触れ花に触れていると自然に動く手、白紙の心に何か芽生える。
やがて動いている手は何かを表現しようとする。器に向かい、生けるときは心はいつも自由、抛入花は、そのとき一度の器と華の出会いの行為です。

作家が作家らしいという一面に他に同じものがないというものを作ろうとする意識があることなのかもしれないし、それが意識して形を変形していくことなのかもしれない、少し使い勝手は悪いが愛着があるのは、そのひとに、その変形がアカ抜けているほどの洗練されたものの用の美をもった焼きものであることなのでしょう。陶器に花をいけるに量産型の器でなく、作家の器に活けるのも、作陶の気持ちをいただく楽しみなのかも知れない。器と語らいながら・・・

 杉崎宗雲の作品・・・<華道家>

2006年12月1日金曜日

箸つかいのタブー

 日本固有の文化は、風土のなかで、日々の暮らしを通じて育まれ長い時間の中で自分たちの文化として定着してきたものです。 <うつろいゆくもの>に心を寄せる独自の生活感覚とそこにある生活文化は多くの日本人の智恵がつまっています。
 最近は何かマナーがと感じています。居酒屋であっても、その扱いがその人を見せてしまうものです。 あなたの箸使いは正しいですか! 「箸使いのタブー」を知っておくと正しい箸づかいがみえてきますね。

●寄席箸・・・・料理の入った皿や器を箸で引き寄せたり押したり
●押し込み箸・・料理を口にほおばり箸で口の中に押し込む
●食いつき箸・・箸先を口にくわえる。
●くわえ箸・・・箸を横にして口でくわえる。
●変わり箸・・・一度食べようととして箸につけるが貴が変わってやめてしまう。
●なめ箸・・・・箸先をなめる。
●涙 箸・・・・しょうゆや汁をポタポタと流しながら口に運ぶ。
●重ね箸・・・・同じ料理ばかり続けて口に運ぶ。
●迷い箸・・・・どの料理を食べようかと箸を持ってあちこち迷う。
●刺し箸・・・・箸で食べものを突き刺す。
●箸うつし・・・ふたりで箸から箸へとものを移す。
●渡し箸・・・・箸を茶碗の上に渡しておく。
●もぎ箸・・・・箸についているものを口でもぎとる。
●振り上げ箸・・食事中に箸で人を指したり呼んだりして箸を振りまわす。
●探り箸・・・・器の中でかき回して自分の好きなものを探る。
●つき立て箸・・ごはんに箸を突き立てる -----最近この“杉ワッパでのお弁当”に請っています。-----  懐かしい杉ワッパです。漆仕上げになっていますので長持ちします。

2006年11月16日木曜日

礼には三礼あり

  「礼には三礼あり」  日本人の知恵には「真」「行」「草」の三つの様式がある。書では、楷書、行書、草書、花の華台にも「真」「行」「草」と・・・柱でも真四角の柱、面皮のついた柱、丸太の柱と・・・それぞれの分野に3回又三つに分類される。 この国の知恵の一つなのでしょう。 ものをお願いしたりするときの礼儀にもあります。ものをお願いするときの「前礼」、お願いをしてもらったそのときの「御礼」、お願いしたことをしてもらった後のありがとうという手紙を送る一筆の「後礼」。 京都では、『あの人はお(後礼)も知られへん』ということになってしまいます。

***** 私の好きな茶室 ***************

 わずか二畳の広さ、そして天井の一部が駆込として圧迫感をやわらげ、室内の隅を丸くし柱を消して壁土を 塗り狭さを感じさせず、壁の表面に,ワラスサを浮かび出させのも侘びた草庵茶室の原 型とも言われる国宝茶室「待庵」。 天正10年(1852)明智光秀と 羽柴秀吉の戦いの場になった山崎の合戦。  その後も秀吉は山崎を本拠に半年間住み、千利休も呼ばれ、茶室・待庵を造ったのもこの頃といわれます。 「カヘスガヘス茶の湯の深味は草庵ニアリ」という利休の茶道観はすでに早くから確立されていたと考えられている。 利休の追い求めた理想は、まさに“侘び草庵の茶”であったが、その理念や美意識が体現された茶室として今日、唯一現存するのが、京都山崎の妙喜庵の「待庵」である。妙喜庵は臨済宗東福寺派の寺で豊興山と号します。この「待庵」と比較されるのが、天正13年の冬に公開された秀吉の「黄金の茶室」でしょう

2006年10月28日土曜日

陶磁器の扱い!

●初めてお使いになる前に一度お湯に潜らせて下さい。ひび割れや変色を防ぎます。
●陶器(土もの)、色釉・金・銀の施された器は 電子レンジにしようしないで下さい。 ●貫入(釉の亀裂)があるものや.焼〆(無釉)の器は水漏れする場合があります。よく乾燥させ、 熱いおもゆをいれて5・6時間おいてください
●貫入(釉の亀裂)があるものや.焼〆(無釉)の器は吸水性が強いので、ご使用前に水につけて、充分に水を吸わせてください。そのままお使いに なると、料理の煮汁が染み込んで落ちにくくなり、 匂いやカビの原因にもなります。特に、水分をもってしっとりとした器は、水の 冷たさを演出するにはちょうど良いものとな ります。使用する前に水を通して!
●たわし・磨き粉・食器清浄機の使用は避けて下さい。
●粉引は、料理の色が映りやすいので何種類もの盛り合わせを楽しむことができる。
●織部は、色が強く重厚な印象です。器に負けないしっかりした色合いの料理です。 ●青磁は、淡い色の料理を合わせたりと・・・でも、酒肴がよく似合います。
●焼〆は、釉薬がついてないので土に近いイメージです。 料理も豪快に一品で盛るのも・ビールにあつかうタブラーは泡立ちがきれいです。
●しっとりした淡黄色に緑のアクセントが優しい黄瀬戸には、ゆとりの一品を盛りつけたいですね。 そして、焼〆、粉引等の貫入のあるものは、扱うたびに水を十分に含ませて使います。使用後は、よく乾燥します。
●大鉢や大皿は、できたら揃えておきたいもの、和えもの、蒸しもの、酢のもの、煮もの、と家庭でつくる料理をカバーできる優れた器です。大盛に大鉢料理というに存在感のある器を、そいて、深めの、浅めのものと盛り付けていく!季節の文様のついていない器は、和風にも洋風にも使えます。 ホームパーテーや人寄せに大好評です。
●「盛るときは、奥から盛り、手前に、そして、左から右へと盛ります。人の目に合わせての盛り付けです。和食は,奥から手前にと、洋食は中央からひろがるようにと盛り付けます。やや深めの鉢は中央を盛り上げるようにします。 六寸から八寸の皿や鉢は、一人用よりも大きく、たっプリと数人分を一緒に盛ることができますので便利な器です茶懐石では、預け鉢サイズです。

2006年2月3日金曜日

器のつぶやき

 最近の食生活の変化にあったご自身の家で 扱う和食器は季節感を 大事に「私らしいもの」をそろえて生きたいものです。さらに、ご自身の手作りの器もともに添えられたら、 器からの話が楽しめます。ご自身好みの食卓を楽しんでください。
★ウツワのつぶやき!  内がカラッポということが大事なのが器なのでしょう。好かれる人に、器自身も何か満たしてくれることをつぶやいているようですね。人は何も無いものから創りました。  木の素材を生かした意匠の世界、数奇屋。 土の素材を生かした意匠の世界、備前。 さらに素材と器による「食の空間」をのしつらいともてなしとによって文化として高められてきました。もし、今、魯山人がいたらおもしろいのかもね!
★あなたの器は、楽しいですか!あなたにとって気に入っている器はいくつありますか。気にいった器を手にして、料理をいただいた感動は、フウツーと和んだものです。そんな器を一品でも二品でも持っていることが豊かな気持ちに満たしてくれます。
★もてなしの器って何?   茶道の茶懐石の招きがもてなしとなっているようで、器も何かこうでなければといわれているような・・・でも、祖の利休は「道具はいつもありあわせにせよ」 といっているのです。 ですから多くの器を揃える必要も無いのです。でも、これがあれば楽しく演出できるもの、もてなしやすいものをいくつか考えて見ましょう。   まずは、①存在感があって、料理とともに眼で見て食べる趣向がなせる器が、大皿(大鉢)でしょう。一品は持っておくことによって取り皿や向付けとの組み合わせにて楽しいひとときを作れます  ②深めの小鉢、深向付けとして、多用にあつかえるものです。懐石では、、もてなす側の趣向、季節感を出すのに一役あるのですが、一般的には何にでも使えるので便利な器です。
★器にも季節がある!日本人の文化は、季節の移り変わりを楽しみ、そしてうつろいゆくものに心を寄せています。食物の促成栽培や養殖、保存方法により『旬』という感覚が薄れ、本来はその果物、山菜、魚介にて、出回る季節に敏感に反応して食生活をつくってきたのに。 「春から初夏」、春はおぼろげにやさしい色合い,形のものを中心に取り合わせたい季節です。淡い萩.灰釉や黄瀬戸、青白磁そして春らしい文様のあるものなど。桃の節句から端午の節句と季節の移り変わりの早い時季ですし行事も多くあります。花も梅から桃へそして桜。菖蒲、藤、といろいろ・・・花が主題のようですね。土ものの備前のような重く侘びを感じるものは秋にして春は軽やかな優しさとシンプルさががよろしいですね。  「夏」はやはり涼しさをテーマに、氷や水をあつかうことも考えながら、器選びですね!焼〆の器は使用する前に水を多く含ませて(器の中に汁等が入り込みにくくする)使用する器ですから、水分をもってしっとりとさせ水の冷たさを演出するにはちょうど良いものとなります。また染付けの青など使用した器も良いですね。青白磁の器も涼感を呼んでくれます。  赤などの色合いの器は夏にはあまりしようしたくないですね。器の取り合わせ楽しんでください。   「秋」紅葉でしょうかそして土ものを使用することが多いで゛すね。秋をイメージした大胆な絵皿や土っぽい焼〆の備前の皿や鉢などがメインとなつて侘び、寂び、そして山の幸海の幸を存分に、器と取り合わせをしたいですね。自然等にてできる景色を見せる信楽は、秋に、使いかっては幅広いです。 「冬」は寒い季節なので、温もりのある器、暖かい色合いを選ぶ。赤絵や色絵、黄瀬戸などを配して 見たいものです。正月や節句などは派手ににしたいですね。 四季を通じて季節を見せやすいものの小皿、豆皿、箸置きのような小物です。形や色合いから選んでいくと良いですね。そして観光旅行などのお土産のように地域のものを買い求めて季節と遊びのお話の話題になります。・粉引は、料理の色が映りやすいのでいつの時季でも、何種類もの盛り合わせを楽しむことができる。 ・織部は、色が強く重厚な印象です。器に負けないしっかりした色合いの料理です。 ・青磁は、淡い色の料理を合わせたりと・・・でも、酒肴がよく似合います。・焼〆(備前)は、釉薬がついてないので土に近いイメージです。料理も豪快に一品で盛るのも・ビールにあつかうタブラーは泡立ちがきれいです。・しっとりした淡黄色に緑のアクセントが優しい黄瀬戸には、ゆとりの一品を盛りつけたいです。・器に貫入のあるものは、扱うたびに水を十分に含ませて使います。使用後はよく乾燥します。 ・大鉢や大皿は、できたら揃えておきたいもの、和えもの、蒸しもの、酢のもの、煮もの、と家庭でつくる料理をカバーできる優れた器です。大盛に大鉢料理というに存在感のある器を、そいて、深めの、浅めのものと盛り付けていく!季節の文様のついていない器は、和風にも洋風にも使えます。 ホームパーテーや人寄せに大好評です。・「盛るときは、奥から盛り、手前に、そして、左から右へと盛ります。人の目に合わせての盛り付けです。和食は,奥から手前にと、洋食は中央からひろがるようにと盛り付けます。やや深めの鉢は中央を盛り上げるようにします。六寸から八寸の皿や鉢は、一人用よりも大きく、たっプリと数人分を一緒に盛ることができますので便利な器です。 茶懐石では、預け鉢サイズです。
★こんな器があっても?   食器というと重く無いもの、重ねやすいものというように、便利さが主になって選んでしまいますが、あえてこの一品はお客が来たら見せたいなアというようなものを食卓やインテリアにと ・・・・・人との出合いで大切なのは、そこにあるモノは、そのモノが話題を提供してくれるものであるかということでしょう。  この器は誰が造ったの! このような使い方ってたのしいね!・・・話題性のある器が楽しいのですね。