2022年1月5日水曜日

現代と伝統に思う

 「現代と伝統」というのは、毎年のように自分自身考えていかねばならない。時間という芸術のいけばなのもつ課題であるから、終点はない。

現代と伝統に思う…1988年に楽趣里すずひろで開いた「座敷飾り展」から、清閑亭での和文化室礼展まで、そこには床の間、違い棚、縁側といった昔懐かしい建物の風景が存在していた。そこに、掛け軸や屏風が部屋に飾られることにより、伝統としての作品がつながった。この繋がるということが和文化においては非常に大切なことなのであろう。

現代となると余分なものはなくし、極端に言えば有機的ないけばなを飾る場所も否定されされている感もする。昔、床の間に活けられた格花を玄関や居間に飾る方がいた。60センチぐらいの板を置き、その上に飾られた。立派な古典の華の飾り場であった。

サンシュウ、ツバキ